【新日本】新人・中島佑斗が8か月半ぶり復帰 52秒で負傷のデビュー戦から「絶対這い上がります」

大岩陵平(右)と火花を散らす中島佑斗

新日本プロレス31日の福島大会で、ヤングライオンの中島佑斗(なかしま・ゆうと=24)が8か月半ぶりの復帰を果たした。

中島は今年2月15日後楽園大会で、団体としては約2年10月ぶりの新人としてデビューした。だが、その初陣でわずか52秒で左肘を脱臼し、無念のレフェリーストップ負け。そのまま長期離脱していた。

8月デビューで後輩にあたる大岩陵平とシングルマッチで対戦した中島は、古傷の左肘に集中砲火を浴びる。膝十字固め、逆エビ固めで反撃に転じていったが、終盤には再び大岩にペースを握られた。劣勢続きのまま逆エビ固めに捕らえられ窮地に陥ったところで、10分時間切れ引き分けのゴングがなった。

結果はドローとなったが、試合後の中島は悔しさをあらわにした。「やっと戻ってこれたと思ったのに…ああ、クソッ! この一番下から、絶対這い上がります」と、大苦戦をしいられたことを猛省した。

長期欠場の間にデビューした後輩たちに追い越されてしまっているという自覚もある。「自分が今、一番下っていうのは分かってます。でもずっとこのプロレス、新日本に入るのが夢で、トライアウトも何回か落ちてて、それでもずっと諦めてなくて…。デビュー戦でケガして、下の子たちに追い越されて…もう…たくさん練習してもっと強くなって、這い上がって、全員まくってみせます」と、涙ながらに出直しを誓っていた。

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