岸田首相 選挙区落選の甘利幹事長の処遇「本人と話し合う」

甘利幹事長(左)と岸田首相(代表撮影)

自民党総裁の岸田文雄首相が31日、「Live選挙サンデー【宮根加藤がわかりやすく徹底速報! 強者ゲストVS政治家】」(フジテレビ系)に出演。小選挙区で苦戦する甘利明幹事長の処遇について言及した。

当初から総選挙の勝敗ラインを「与党で過半数」と公言してきたが、自公で過半数と報じられていることに岸田首相は「その通りなら政権選択において大変貴重な信託をいただいたということになる。ただ、まだ緊張感をもって見守っていきたい」。自民党が単独で40議席を失うとの速報には「内容を分析して、今後の取り組みにおいて参考にしなければいけない」と殊勝なコメントをした。

一方で、自身が任命した幹事長の甘利明氏は〝ナルシスト選挙ポスター〟への批判や、お気に入りの元女性記者を優遇したとの報道もあって、小選挙区で立民候補にまさかの敗北。その後、比例復活したが、現役幹事長が自身の選挙区で敗北したのだから示しがつかない。

これを踏まえてフジテレビ解説委員の反町理氏が、「自民党内には来年の参院選に向けて幹事長を変えてほしいという声ある」との質問をぶつけると、岸田首相は「人事、基本的に触ることは考えていません」と、一度は甘利氏留任を示唆。

しかし「甘利さんは進退を総理に一任すると言っている」と〝追撃〟を受けると「これはご自身の選挙の結果が出る前にどうこう言うのは控えなければならない。結果が出たら本人と話し合って考える」と、含みを残すコメントに変わった。

岸田首相は〝甘利切り〟できるか。

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