新型コロナウイルス禍により1月から延期となっていた成人式が31日、足利、下野の2市で行われた。主催者らは感染防止策を講じながら新成人の門出を祝福。この日が投開票日となった衆院選の投票も呼び掛けた。
足利市成人式は中学校区ごとに9会場で行われ、全対象者の約58%に当たる812人が事前に抗原検査を行って出席した。田中町の地場産センターでは、山辺・矢場川地区の140人が振り袖やスーツ姿で旧友との再会に笑顔を見せた。
式辞では早川尚秀(はやかわなおひで)市長が「社会の危機は新たな価値観が生まれる好機。皆さんの柔軟な発想で新しい未来を創造してほしい」と激励。新成人を代表し、大学3年金坂真奈(かねさかまな)さん(21)が「社会的責任を自覚し、目標を見据え、大好きな足利をさらに魅力ある地域にしていけるよう努めたい」と誓いの言葉を述べた。
式に合わせて東北地方から帰省し、衆院選に投票したという大学3年鈴木果奈(すずきかな)さん(21)は「投票できてよかった。意思表示できる場として大切にしていきたい」と話していた。