日本ハム・新庄新監督 前代未聞の「監督4人制」実現するのか 昨年 “同志” に提唱していた

仰天プランを明かしていた日本ハム・新庄新監督(東スポWeb)

果たして「新庄劇場・監督編」のファーストサプライズは何が飛び出すのか。

日本ハム・新庄剛志監督(49)の就任が10月29日に正式発表され、驚きと歓迎を持って迎えられている。常識や既成概念にとらわれない選手時代の言動から、選手を動かす立場となる監督でどんな采配を振るのか、予想することは誰にもできない。

早速、新庄新監督は自身のSNSを使って「たまにファンが喜ぶスタメン試合を検討しています。その時はよろしくお願いします」(原文まま)とファンズ・ファーストの観点から自身の采配にファンの声を取り入れることを予告している。

就任会見も行われないうちから来季の話題の中心が決定的となっているスター指揮官の野球観は謎だらけだが、実は自らの監督像をこれまでに各所でポロポロ語ってもいる。

その中で新庄監督の野球観の断片が垣間見える発言が「監督4人制」の導入だ。

これは昨年10月に元日本ハムのチームメートで同級生の岩本勉氏のユーチューブ・チャンネルでの新庄氏の発言だが「もしタイミングよく監督になったら、一緒にやりたいのはガンちゃん。ピッチングのことはよく分からん。気持ちが若手を育てられる。オレはそういうところ見えるから。あとはダルビッシュ。あいつも(指導者として)面白いと思う」とした上でこう語っている。

「ピッチャーの監督はガンちゃん、野手の監督は誰々、メンタルの監督は誰々…とチームに4人監督がいてもよくない? オレが監督になります。(そうなったら)『監督4人にしてください』ということを(球団に)最初に言うもん。チームが負けたらガンちゃん(の責任)、チームが勝ったらオレのおかげ。良くない? もうピッチャーのことは好きにやっていいよ。ガンちゃんが(投手部門の)監督なんだから。面白くない?」

投手、野手、メンタル部門にそれぞれの〝監督〟を立て〝総監督〟である自身を含め「監督4人制」という奇抜な発想を展開していた新庄新監督。その持論を岩本氏が「球団によっては無理でしょう」と口を挟むと、新庄監督は「なんで? その無理やで、がダメなんだよ。無理やで、をクリアしてきた人間だから、オレは」と自信満々にその〝常識の壁〟を突破する自信を語っていた。

近日中にも行われる就任会見で、新庄監督はその持論を再び語るのか。それともさらにグレードアップした新アイデア采配や組閣までが披露されるのか。その発言、一挙一動に注目が集まっている。

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