イタリア1部ACミランのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(40)が、去就が注目されるフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の〝課題〟をズバリ指摘した。
今季限りでPSGとの契約が切れるエムバペは残留交渉の一方で、スペイン1部の名門レアル・マドリードへの移籍が有力視されている。そうした中、かつてPSGでエースとして君臨したイブラヒモビッチが〝後輩〟にあたるエムバペの現状を忖度なしで一刀両断した。
フランスの放送局「テレフット」のインタビューに答えたイブラヒモビッチは「私はエムバペが大好きですが、彼(の環境)はまだまだ〝快適〟すぎるんだ。彼はもっと〝血の味〟を感じなければならない。彼は最高の選手ではなく、まだもっと上を目指してやらなければならないと彼に言える人々に囲まれなければならないはずだ」。フランスリーグのスター選手として君臨しているが、さらに上のレベルのリーグがあり、激戦の中で日々もまれる必要があるということを独特の表現を用いて直言したのだ。
イブラヒモビッチ自身がイングランド、スペイン、イタリア、米国など世界中の異なる環境で結果を出してきた。それだけに、その言葉には重みがある。
そして「エムバペはトップ10の選手に入っている。長い間最高の選手の1人であり、若くもある」とその実力を高く評価しつつも「しかし、FWエーリングブラウト・ハーランド(ドルトムント)もいるし、イブラヒモビッチもいる。これ以上何も言う必要はない」と指摘。慢心せずに常に上を目指すようズバリとアドバイスした。
先輩からの金言がエムバペにどう響くのか注目が集まる。