長崎県 衆院議員6人に 立民2新人が比例復活 県内投票率56.89%

 第49回衆院選は1日未明まで開票が続き、長崎県内4小選挙区は自民が長崎2~4区、国民民主が1区の議席をそれぞれ守った。立憲民主は3区と4区の新人が比例代表で復活当選。本県関連の衆院議員は改選前の計5人から計6人に増えた。県内小選挙区の投票率は56.89%で、前回を0.4ポイント下回り戦後2番目の低水準。佐世保市などで集計ミスやトラブルが相次ぎ、開票確定が大幅に遅れる事態となった。
 県内小選挙区には前職4人、新人9人の計13人が立候補した。
 1区は西岡秀子氏(国民前)が初村滝一郎氏(自民新)と安江綾子氏(共産新)を退け再選。2区は加藤竜祥氏(自民新)が松平浩一氏(立民前)との一騎打ちを制し、初当選を果たした。
 3区は谷川弥一氏(自民前)が7期目の当選を飾った。約2千票差で続いた山田勝彦氏(立民新)が比例復活で初当選。山田博司氏(無新)と石本啓之氏(諸新)は届かなかった。4区は北村誠吾氏(自民前)が末次精一氏(立民新)を391票の僅差で抑えて8選。末次氏も比例復活で初当選した。萩原活(ひろし)氏(無新)と田中隆治氏(同)は落選した。
 県選管によると、佐世保市(4区)は投票者数の集計をミス。31日午後10時半ごろ発表した確定投票率を約3時間半後に訂正。この影響もあって、当落判明や開票確定が1日午前2時ごろまでずれ込んだ。対馬市(3区)は候補者2人の確定票数を取り違えて発表し、約2時間20分後に訂正した。県選管もメール送信トラブルで報道機関への開票状況伝達が遅れた。

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