海星と長崎日大が“壮行試合” 九州高校野球代表校 選抜「ダブル出場」目指す

来春の甲子園出場を目指して気持ちを高め合った海星と長崎日大の練習試合=長崎日大学園野球場

 第149回九州地区高校野球大会(6~12日・鹿児島)に出場する海星と長崎日大が10月31日、諫早市の長崎日大学園野球場で練習試合に臨み、普段はライバルの2校が来春の選抜切符(4枠)獲得に向けて戦術を確かめながら、士気を高め合った。
 県大会は海星が決勝で長崎日大に2-0で競り勝って優勝。長崎日大は同じく準優勝だった昨秋も、優勝した大崎との実戦を踏んで九州大会に出場しており、代表校同士の“壮行試合”は2年連続となった。今回は開催地鹿児島の神村学園も参加。各校2試合の計3試合を実施した。
 このところ、県勢は九州大会で結果を残しており、秋は2017年に創成館、20年に大崎が優勝。過去10年間で6回(創成館4、海星1、大崎1)、選抜切符を手にしている。一方で県勢は2校同時出場が九州勢で唯一ない。壮行試合は悲願の“ダブル出場”に向けても有意義な機会となった。
 海星の加藤慶二監督は「普段はライバルでそうはいかないけど、この期間は代表校としてともに頑張る特別な期間。日大より先に負けるわけにはいかない」、長崎日大の平山清一郎監督も「長崎から2校というのを目指して、海星さんの力も借りて本番へ高めていきたい」と意気込んでいた。
 試合は海星が投手二枚看板の一角である向井恵理登の完投や森誠太らの打力で、神村学園に3-1で競り勝った。長崎日大は2戦とも惜敗したが、2-3だった海星戦は4番河村恵太が先制ソロ、右のエース種村隼が力投するなど収穫も多かった。
 甲子園出場が有力となるのは九州4強以上。海星は福岡第一、長崎日大は小林秀峰(宮崎)とそれぞれ1回戦で顔を合わせる。

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