フォト俳句に思いつづり 難病のALS患う女性、7日まで横浜で個展

「たくさんの人の協力があって、無事に初日を迎えることができた。感慨深いものがある」と感想を伝える久保田さん=横浜市南区の清水ケ丘教会

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う久保田典子さん(54)=鎌倉市=が、写真と俳句を組み合わせた「フォト俳句」の個展を清水ケ丘教会ホール(横浜市南区)で開いている。病気で体の自由を奪われる中、療養中の思いなどを写真と共に俳句や短歌につづり、逆境でも明るく生き、諦めない気持ちを多くの人に伝えている。

 ALSは体を動かすための運動神経に異常が生じて全身の筋肉が徐々に萎縮し、体が動かせなくなる難病。日本ALS協会神奈川県支部によると、ALSの患者数は昨年3月末現在で県内に約560人、全国に約1万人。原因不明で、根本的な治療も難しいという。

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