歌の才能を持つ女子高校生 耳の聞こえない両親や兄との絆 「コーダ あいのうた」公開決定

サンダンス映画祭で観客賞を含む四冠を獲得し、映画祭史上最高額の約26億円で落札された、フランス映画「エール!」のハリウッド版リメイク映画「コーダ あいのうた」が、1月に劇場公開されることが決まった。

「コーダ あいのうた」は、豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす、耳の聞こえない両親と兄を持つ高校生のルビーを描いた作品。幼い頃から家族の通訳となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝うルビー。合唱部に所属するルビーは、顧問によってい歌の才能を見いだされ、都会の名門音楽大学の受験を強く勧められる。ルビーの歌声が聞こえない両親は、娘の才能を信じられないため反対し、ルビーは家族の助けを続けることを選ぶ。だが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をする。

主⼈公のルビーを演じるのは、テレビシリーズ「ロック&キー」で人気を集めたエミリア・ジョーンズ。歌と手話の特訓を受け、ルビーを自然に演じる。「シング・ストリート」のフェルディア・ウォルシュ=ピーロが共演するほか、「愛は静けさの中に」のオスカー女優マーリー・マトリンなど、実際に耳の聞こえない俳優たちがルビーの家族を演じる。監督は、「タルーラ ~彼⼥たちの事情~」のシアン・ヘダーが務めている。

原題の「CODA(コーダ)」は、「Children of Deaf Adults=”耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意味と、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの音楽用語の意味を持つ。

ポスターでは、家族にとって大切な場所である海辺の前で撮影した、記念写真のような風景が収められている。4人が寄り添ってリラックスしたその姿は、かけがえのない家族の関係と、絆の強さを描き出している。また、音符の形をしたアイコンの中に切り取られたルビーの姿は、彼女が音楽と向き合い、外の世界や人と出会い、成長していく様子が捉えられている。

【作品情報】
コーダ あいのうた
2022年1月 TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:ギャガ
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

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