東京五輪女子ボクシングフライ級銅メダリストの並木月海(23=自衛隊)が2日、幼馴染の〝キック界の神童〟こと那須川天心(23)と合同練習を行った。
那須川の拠点「TEPPEN GYM」を訪れた並木は、神童と3分のスパーリングで3R打ち合うなど約1時間30分に及ぶ練習を敢行。ともに汗を流すのは高校時代以来ということで、笑顔を交えつつ、激しく拳をかわした。
練習を終えた並木は「こういった形で一緒に練習できてうれしいです。天心は常に上にいてくれて、やっと一緒の所まで来て練習できた。感想? さすが、天才やなって思いました」と笑顔。この〝ジャブ〟で那須川を「止めてくださいよ」と苦笑いさせると、さらに「(ボクシングで)なかなかいないタイプなので、いい練習になったなった。〝変な感じ〟というか」と収穫を口にした。
練習中には那須川からアドバイスが送られる一幕もあり「ガードの癖がちょっとあったんで、そことか、フェイントのこととか言いました。僕なりに感じたことを」(那須川)と実りが多かった様子。独特な動きも多い那須川だけに並木は「海外にはいろんなタイプの選手がいるから、アジアとか世界で戦う上で生きてくると思います」と力をこめた。
今後も定期的にテッペンジムで練習するつもりという並木。神童と切磋琢磨して、パリ五輪での悲願の金メダル奪取の礎にしたい。