【フィギュア】18歳コストルナヤ 新星ワリエワから女王の座奪回へ…最大の武器は「柔軟性」

逆襲を狙うコストルナヤ(東スポWeb)

2019年フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子覇者のアリョーナ・コストルナヤ(18=ロシア)の強さの秘密は〝飽くなき向上心〟にあった。

ジュニア時代から世界の舞台で結果を残してきたコストルナヤ。ロシア勢は若手が次々と台頭しているものの、GPシリーズ第2戦スケートカナダで、カミラ・ワリエワ(15=ロシア)が合計265・08点の世界歴代最高得点で優勝を飾った中、コストルナヤも3位に食い込んだ。

北京五輪シーズンに向けて調子を上げるコストルナヤについて、ロシアメディア「sportmk.ru」は「彼女は1年半の間に10個のプログラムを変更した。しかし、そのことを彼女は問題視していない」と報道。気になる点があれば、すぐに修正を行う点が特徴だという。

実際にGP第2戦では、ショートプログラム(SP)とフリーのプログラムを変更。その理由についてコストルナヤは「コーチからフリーのプログラムを変更すると言われたが、良いと思ったので、私は反論しなかった。SPの変更は突然のことで『ニューヨーク・ニューヨーク』をやることになったが、やってみると良いものだとみんなが気付いてくれたので、変えることにした」と明かした。

当然、SPとフリーの構成を変更するのは簡単なことではない。だが、コストルナヤは「必要な要素を意識しながら何年も跳んでいれば、どんな音楽にも合わせられるので問題はない。滑るのが好きだったら、音楽に合わせて古いプログラムを滑っても、受け入れられる」ときっぱり。一流アスリートならではの感覚を語った。

北京五輪までは残り100日を切った。ロシア代表の座を勝ち取るのは至難の業だが、持ち味の柔軟性で第一関門を突破する。

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