枝野立民代表、辞任表明 「致し方ない」「共闘を評価」 長崎県内関係者

 立憲民主党の枝野幸男代表が辞意を表明した2日、長崎県内の党関係者は、議席を減らした衆院選結果から「仕方がない」と受け止めた。一方、枝野氏がリードした野党共闘を評価、継続を求める声も聞かれた。
 立民県連の赤木幸仁幹事長は、全国の衆院選結果について「政権を任せられないという(有権者の)評価」と分析し、「辞任は致し方ない」と述べた。国民に寄り添う政策を打ち出したと枝野氏を評価しつつ「国会では批判に終始しているように映ってしまった。反自民ではなく、建設的な議論ができる党になっていかねば」と気を引き締めた。
 衆院選長崎3、4区で自民党候補と大接戦を演じ、比例復活で初当選した立民の2人は、枝野氏の功績を評価した。4区に挑んだ末次精一氏は「バラバラに戦っていたら、もっと(選挙結果は)ひどかったと思う」と野党共闘の成果を強調。3区の山田勝彦氏は「率直に残念。政権交代後の総理として『支え合いの国づくり』という理念を推し進めてほしかった」と惜しみ、「自分も選挙区で負けた1人。これからしっかりと地力をつけたい」と誓った。
 枝野氏は共産党との間で、政権交代を実現した場合に「限定的な閣外からの協力」を得ることで合意していた。共産党県委員会の山下満昭委員長は「衆院選は野党共闘をしていなかったら自民に大負けしていた。今後も共闘を発展させることが大事」と継続性を求めた。社民党県連の坂本浩幹事長も「野党共闘は誰が代表になっても進めていく」と述べた。
 同じ旧民主党や旧民進党をルーツに持つ国民民主党の深堀浩県連幹事長は「他党のことなのでコメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。

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