韓国ショートトラック界で大スキャンダルとなっている八百長疑惑の調査が本格的に開始し、泥沼化の様相を呈してきた。
韓国女子ショートトラックでは2018年平昌五輪の3000メートルリレーで金メダルを獲得したシム・ソクヒが当時コーチだったチョ・ジェボム氏を性的暴行などで告訴。懲役13年の判決が出て同氏は収監されることになった。
同氏は〝復讐〟のため衝撃的な八百長疑惑を暴露。シム・ソクヒを勝たせるために、16年W杯と17年冬季アジア大会でライバルのチェ・ミンジョンに出場を取りやめるよう裏工作したことが明らかになった。さらにシムが平昌五輪の女子1000メートルでチェ・ミンジョンにわざとぶつかって失格の道連れした疑惑が浮上。金メダルの有力候補だったチェを妨害したとして韓国内で大きな波紋を呼んでいる。
そうした事態を受け、大韓氷上競技連盟が調査委員会を立ち上げて、八百長疑惑の解明に着手。韓国の放送局「YTN」がその様子を報じた。
「氷上連盟調査委員会は最初の会議で、衝突の当事者であるシム・ソクヒとチェ・ミンジョン、当時代表を率いたチョ・ジェボムとチョ・ハンミン、パク・セウコーチの5人を調査対象に選定した。連盟が国会文化体育観光委員会に所属するキム・イェジ議員に提出した書類では、平昌五輪1000メートル決勝の衝突疑惑はもちろん、W杯やアジア大会の〝勝負操作疑惑〟を調査範囲として確定した」と報道した。
「調査委は公平性と専門性を高めるために特殊調査経験のある法律専門家に委嘱し、直接訪問するなどしてできるだけ早く調査する」と指摘。速やかに疑惑の全容を解明する構えだ。
韓国を揺るがすスポーツ界の大スキャンダルがどのような結末を迎えるのか大きな注目集まっている。