【スピードスケート】5連覇でも悔しい! 高木美帆が目指す北京の頂「勝ちにいく滑りを」

納得いかない高木美帆(写真:アフロスポーツ/JSF)

目指すは表彰台のテッペンのみ――。スピードスケート全日本距離別選手権2日目(23日、長野・エムウエーブ)、女子1000メートルが行われ、平昌五輪同種目銅メダルの高木美帆(27=日体大職)が1分14秒60で優勝。5連覇を達成したものの、悔しさをにじませた。

平昌五輪同種目銀メダルの小平奈緒(相沢病院)に1秒05差をつけたが、スタートでまさかのミス。「ちょっと抜けてしまったのか、ハマり切らなかったのか、うまく進んでいかなかったなと滑りながらも感じていた」と振り返った上で「タイムは(1分)14秒の前半は最低でも出していきたかったなと思っていたけど、そこにも届いていなかった。タイムも滑りの内容も全体的に不完全な感じだった」と唇をかんだ。

平昌五輪では団体追い抜き(パシュート)で金メダルを獲得した一方で、1500メートルは銀メダル、1000メートルも銅メダル。個人種目で金メダルを逃したからこそ、北京五輪にかける思いは人一倍強い。

今夏の東京五輪も大きな刺激となった。日本勢は27個の金メダルを獲得。テレビで観戦する中で「一国民としてスポーツってやっぱりいいなって感じる部分もあった」。来冬の北京五輪に向けて「勝ちにいく滑りをあの場でできるように取り組みたい」と決意を口にした。

北京五輪では日本のエースとしての活躍が期待される高木美。「これからのレースでしっかりと一つひとつ積み重ねていきたい」。着実に歩みを進め、次こそは個人種目でも金メダルをつかみ取る。

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