【川崎J1連覇】フロンターレ頂点、サポーター歓喜 コロナ禍の栄光「立ち会えて最高」

優勝を決めたフロンターレの選手を祝福するサポーター=等々力陸上競技場

 サッカーJ1で連覇を果たした川崎フロンターレ。頂点に立つのはこの5年で4度目を数えたが、新型コロナウイルス禍での優勝に地元サポーターの喜びもひとしおだった。

 車いすでスタンドに駆け付け、家族とともに手拍子で応援した川崎市麻生区の女性(67)は「人数制限があってなかなか観戦に来られない中、優勝の瞬間に立ち会えて最高」と感激した。

 J2時代も含めてチームを見守り20年余。自宅近くの練習場にも足を運んできたといい、「川崎にはヴェルディもあったが、地元に根付いてくれたのがフロンターレ。身近な存在だからこそ強くなってくれてうれしい」と声を弾ませた。

  チケットが取れなかった会社員の男性(45)は優勝の瞬間をテレビで見届け、妻(49)と娘(13)と等々力陸上競技場へ急いだ。「少しでも雰囲気を味わいたかったから」

 ホームゲームに通い詰め、スタジアムから徒歩10分のところへ引っ越すほどの熱の入れようで「去年は2試合、今年は1試合しか観戦できなかったが、家族で外出ができない分、テレビ観戦だけで喜びを与えてもらった」。優勝セレモニーが終わって整然と引き揚げるサポーターの列を眺め、「みんなで盛り上がっていられた日常のありがたさを改めて感じる機会にもなった」と話した。

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