本人直撃! 石井琢朗氏が語る巨人・原監督との“衝突説”の真相

巨人退団が発表された石井琢朗氏(東スポWeb)

やっぱり気になる「あの問題」を、当の本人に直撃した。2日に巨人退団が発表された石井琢朗氏(51)を、DeNAが来季一軍スタッフとして招聘する方向で動いている。ただ、石井氏といえば、いまだくすぶっているのが今季終盤に断行された三軍への配置転換だ。原辰徳監督(63)との衝突説、主力打者不振の責任を取らされた説などが流れたが、石井氏の口から語られたのは――。

石井氏の配置転換が発表されたのは10月5日。当時の阿部二軍監督が一軍作戦コーチとなったタイミングで、二岡三軍監督が二軍監督へスライド。そして、一軍野手総合コーチだった石井氏は、三軍野手コーチとなった。

交流戦前には原監督の背後に回り、サイン伝達役まで務めていたが、リーグ戦再開後の8月にはベンチから外れ、やがて育成とリハビリ組中心の三軍へ。広島、ヤクルトでのコーチ経験はもちろん、ベテラン・中島宏之内野手(39)を再生させるなど、指導力に定評がある石井氏とあって、さまざまな説が流れた。

原監督との衝突による懲罰人事説や、丸佳浩外野手(32)不振の責任を取っての降格説と、物議をかもしたうえでの退団だけに、レギュラーシーズンが終了した今もなお、くすぶっているのが現状だ。

まず今回の退団について、石井氏を直撃すると「大塚副代表からは『来年も』とは言われたが、もともと2年契約だったので。区切りとして、そこで一回考えたかった」。退団は自身の〝既定路線〟として申し出たものであるとした。

そして、気になる三軍への配置転換について。最も周囲をザワつかせた原監督との衝突についてだが「それはない。(試合に関することで)監督から言われることはあったかもしれないが、そういうことはどこにだってある。そこで自分が言い返したり、衝突と言われることは一切ない」と全面否定した。

さらに広島時代から指導してきた、丸の打撃不振による責任説についても「それは知らない。直接(監督などから)言われてないからね」と、こちらも周囲による臆測でしかなく、自身の知るところではないとした。

自身の次なるステップについては明言しなかったが、最後に「この2年間、本当にいい経験をさせていただきました」と、改めて球団に対し感謝の意を口にした。

そんな石井氏を、DeNAは一軍スタッフとして招聘しようと動いている。古巣復帰となれば、すでに入閣が内定した鈴木尚典氏(49)とともに、打撃部門で三浦監督を支えることになる。

DeNAへの入団が正式決定すれば、コーチとしては4球団目。数々の選手を育て上げた〝さすらいの名伯楽〟が、現役時代の2008年以来となる帰還を果たすことになる。石井氏の「今後」にも注目が集まりそうだ。

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