タイガースがレッズからバーンハートを獲得 ゴールドグラブ賞2度

昨年のワールドシリーズ終了直後にAJ・ヒンチの監督就任を発表したタイガースは、今年もオフシーズン開始早々に動いた。日本時間11月4日、タイガースはマイナー三塁手のニック・キンターナとのトレードでレッズからタッカー・バーンハートを獲得したことを発表。ゴールドグラブ賞を2度受賞するなど、球界有数の好守の捕手として知られるバーンハートだが、レッズは若手捕手のタイラー・スティーブンソンが台頭しており、来季オプションを破棄してバーンハートがFAになる前にトレードを成立させる形となった。

現在30歳のバーンハートは、今季116試合に出場して打率.247、7本塁打、48打点、OPS.685を記録。2017年と2020年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、好守の捕手としてレッズを支えてきた。来季の契約は球団側に選択権のあるオプション(年俸750万ドル)となっていたが、レッズはスティーブンソンを正捕手に据える方針のため、バーンハートはオプション破棄でFA市場に出ることが濃厚に。その前にバーンハートを欲しがっているチームへ放出し、対価を得ることになった。

バーンハートを獲得したタイガースは、来季の契約オプションを行使する見込み。若手捕手のジェイク・ロジャースがトミー・ジョン手術により来季の大部分を欠場する予定となっており、打力のあるエリック・ハースは正捕手をフルシーズン務めるのが難しいことが今季判明したため、正捕手を任せられる選手の獲得が急務となっていた。今オフのFA市場は捕手の層が薄いと言われており、迅速なトレードでバーンハートを獲得したのはアル・アビラGMのファインプレーとなるかもしれない。

レッズへ移籍するキンターナは24歳の三塁手で、2019年ドラフト2巡目(全体47位)指名でタイガースに入団。今季はルーキー級で7試合、A級で82試合、マイナー合計89試合に出場し、打率.186、9本塁打、47打点、4盗塁、OPS.645という成績だった。

© MLB Advanced Media, LP.