ブリュワーズが右腕・ゴットと1年契約 今季はメジャー登板なし

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブリュワーズはFAのリリーフ右腕、トレバー・ゴットと1年契約を結ぶことで合意したようだ。ブリュワーズは公式ツイッターで「1年契約を結んだ」と発表したが、今回の契約はスプリット契約であることが報じられている。スプリット契約とは、選手がメジャーとマイナーで異なるサラリーを得る契約のことであり、メジャーのロースターに登録された日数に応じてメジャーのサラリーが日割りで支払われる。

現在29歳のゴットは今年2月にジャイアンツの40人枠登録外となり、4月に1日だけ40人枠に復帰したものの、メジャーでの登板なく再び40人枠登録外に。今季はジャイアンツ傘下AAA級で43試合(うち1先発)に登板して41回2/3を投げ、1勝3敗3セーブ、5ホールド、防御率4.10、53奪三振という成績だった。

2013年ドラフト6巡目(全体178位)指名でパドレスに入団し、2015年にエンゼルスでメジャーデビューして48試合で4勝2敗、14ホールド、防御率3.02をマーク。2016~2018年はナショナルズでプレーし、ジャイアンツへ移籍した2019年は自己最多の50試合に登板して7勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率4.44を記録した。2020年はクローザーを務めた時期もあったが、防御率10点台の大乱調。メジャー通算では146試合に登板して13勝6敗5セーブ、21ホールド、防御率5.01という成績を残している。

ゴットはすでにマイナーオプションが消滅しているため、ブリュワーズはゴットが他球団へ流出するリスクを冒すことなくマイナーへ降格させることはできない。今季はブラッド・ボックスバーガーやハンター・ストリックランドといった投手を貴重な戦力へと変貌させたブリュワーズだが、残り3年保有可能なゴットも彼らと同様にブルペンの一角を担う戦力へと変貌させることができるか注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.