和歌山フルーツが全国的に人気になった秘策とは?『西乃風ブラン堂』

MBSテレビ系列「西乃風ブラン堂」で、和歌山県のフルーツが全国的に人気になった理由が特集された。

「西乃風ブラン堂」は、毎週西日本を盛り上げる、モノ、コト、グルメを紹介する地方創生バラエティ。各地が奮闘し、生み出した"街を変える新しい価値観"である「ご当地新ブランド」を紹介する。

MCを務めるのは、大阪府出身のJuice=Juiceの植村あかりさん、高知県出身で一級マグロ解体師の資格を持つアンジュルムの川村文乃さん。MBSアナウンサーの三ツ廣政輝さんとともに、番組を盛り上げる。

11月1日(月)に放送された回では、和歌山県のフルーツに観光客が殺到しているという情報を、MBS新人アナウンサーの前田春香さんが調査しに向かった。関西の「フルーツ王国」と呼ばれている紀の川市にある和歌山最大級の農園「観音山フルーツガーデン」では、柿やみかん、レモンといった約30種類の果物がたくさん作られている。スタジオで植村さんは、黒い果肉が特徴的な「紀の川柿」を実食すると、「噛んだ瞬間にじゅわ~んと出てきてとろ~んってなる」と幸せそうな表情を見せていた。

「観音山フルーツガーデン」では、フルーツを「卵のように丁寧に扱う」という鉄則があるそうで、収穫から出荷まで全て手作業で行っているという。さらに、通常の農家で使われている糖度計は使用せず、舌で覚えた味の基準で判断した果物を市場に出しているという。

さらに、農業をする若者を増やすために「観音山フルーツガーデン」では農地を無料で"のれん分け"しているそう。若者を研修生として迎え入れ、耕作放棄地を農地として再生、その場所をそのまま分け与えているのだという。さらに、家賃・光熱費が無料の社宅も用意してあり、その取り組みのおかげで、農業を志す若者が殺到していると明かした。

また、「観音山フルーツガーデン」では3年前から直売所にフルーツパフェを楽しめるフルーツパーラーを開店。パフェを目当てに来たお客さんに、直売所でフルーツを購入してもらうのが狙いなのだという。フルーツパーラ―はInstagramなどで全国的に人気が出て、神戸や銀座などにも出店。和歌山フルーツの知名度アップに貢献している。

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