五島・奈留島の世界遺産紹介 「ガイダンスセンター」完成 市支所新庁舎に併設

完成した五島市奈留支所と奈留島世界遺産ガイダンスセンター

 長崎県五島市奈留支所の新庁舎と、併設する「奈留島世界遺産ガイダンスセンター」の完成お披露目式が1日、奈留町の現地であった。
 市は、支所庁舎の老朽化が進んでいたため、近くの旧奈留小グラウンドでの建て替えを検討。世界文化遺産の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「奈留島の江上集落」を紹介する施設として、支所にセンターを併設した。
 鉄筋コンクリート平屋。延べ床面積約600平方メートル。総事業費は約4億8900万円。センターには、集落内にある江上天主堂の瓦や、デザイン性が高い柱頭部分の原寸大模型、禁教期に信仰で使っていた道具を展示。パネルなどで江上集落や関連遺産を解説している。入館無料。月曜休館。
 式には地元関係者ら約50人が出席。野口市太郎市長は「施設を拠点に交流の場として活用していただければ」とあいさつし、代表がテープカットして祝った。

江上天主堂などについて解説している奈留島世界遺産ガイダンスセンター=五島市

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