全日本高校バレー長崎県大会 20日開幕 組み合わせ決定

全日本高校バレー県大会トーナメント表

 バレーボールの第74回全日本高校選手権(春高)長崎県大会の組み合わせ抽選会が10月20日、諫早市の長崎日大高で行われ、男子36、女子51校の対戦相手が決まった。開幕は11月20日。男女各1枠の全国大会(来年1月5~9日・東京体育館)出場権を懸け、大村市のシーハットおおむらなどで熱戦を繰り広げる。
 昨季同様、今季もコロナ禍で活動が大幅に制限されており、練習試合などを含めて実戦経験が不足している。観客制限については検討中。保護者らの入場は感染状況などを見ながら、県バレーボール協会が各チームへ連絡する。

◎男子 絶対的なV候補不在

 絶対的なV候補は不在。3月の県新人大会と4月の県春季選手権は佐世保南、6月の県高総体は鎮西学院が制した。大村工、長崎南山も含めた上位シード校を軸に、優勝争いは混戦模様だ。
 鎮西学院は今夏の北信越インターハイで16強入り。エース梅本、川内、セッター江嶋がチームをけん引する。佐世保南はサイドアタッカーの小森、吉村、セッター岩木ら1年時から活躍する主軸が、集大成の舞台で全国切符をつかめるか。
 選手層が厚い大村工も、冬に向けてチーム力を上げてきた。MB村田、サイドの藤田、リベロ大谷らを中心に12連覇を目指す。長崎南山は今季の県内主要3大会で、いずれも4強入り。MB下田陽を大黒柱に、主将の町田が好守で支え、1年生が躍動する。
 県高総体で20大会ぶりに4強入りした長崎日大も注目。長崎北、諫早、佐世保実、佐世保工も上位に食い込む力がある。

◎女子 九文、聖和の2強軸

 九州文化学園、聖和女学院の2強を軸としたV争いか。創成館、純心女、長崎日大などが追う。
 九州文化学園は今夏の北信越インターハイで8強入り。同大会で優秀選手に選ばれたセッター河内とOP岸川をはじめ、MB山口ら好選手がそろう。聖和女学院は3月の県新人大会と4月の県春季選手権を制した。昨季の全国大会で躍動したOH田口、MB山下、リベロ佐伯、けがから復帰したセッター古川らを軸に、2連覇を狙う。
 創成館は今季県内主要3大会すべてで3位に入っている。OP中島が引っ張り、センターエース古野、高さがあるOH杉本らが得点を重ねる。県高総体3位の純心女はOH濱口、MB平、山崎を中心に堅いバレーを展開する。1年生も台頭してきた。長崎日大はOH伊藤を柱に、1、2年生チームで挑む。
 県内主要3大会で8強入りした清峰や活水、鎮西学院もシードされた。

今夏の北信越インターハイで8強入りした女子の九州文化学園。ハイレベルな県代表争いが予想される=金沢市、いしかわ総合SC

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