フェルスタッペン、F1タイトル争いのプレッシャーを否定「もしも獲れなくても僕の世界は変わらない」

 レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年シーズン、自身初のF1世界選手権タイトル獲得を目指して戦っている。だが彼は、今年、もしくは今後も、もしチャンピオンになれなかったとしても、それが大問題だとは考えていないという。

「人は、F1を生死にかかわる問題のように、過剰に深刻にとらえてしまうことがある。たとえば、『F1に行けなかったら自分の人生は終わりだ』などと考えるんだ」とフェルスタッペンは言う。

「僕は今までも、これからも、そんな風には考えない。今F1の世界にいることができてとても幸せだが、仮にF1で走っていなくても、他のことをして充実した時間を送っていただろう。他の形でレースに携わって、楽しんでいたはずだ」

 5戦を残す現段階で、フェルスタッペンはドライバーズランキング首位に立ち、2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)に12ポイント差をつけている。F1チャンピオンになることを目指してここまで努力してきたフェルスタッペンだが、自分にはどうすることもできない要素で夢に届かない場合もあるとして、過剰なプレッシャーを抱えてはいないと言う。

2021年F1第17戦アメリカGP表彰台 1位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)

「僕のマシンがシーズン最後まで十分な速さを発揮してくれれば、タイトルを獲得できることは分かっている。そうでなければ、おそらくタイトルは獲れない」とフェルスタッペン。

「でも、結局のところ、そのことが僕の世界を変えることはない」

「もちろん、タイトルを獲得することを目標とし、それを夢見てきた。でもそれを実現するには多少の幸運も必要だし、シーズン全体を通して、あるいは正しいタイミングにおいて、マシンが優れた状態でなければならない」

「F1での仕事が好きだし、常にベストを尽くすよう心がけている。でも余計なプレッシャーはない」

「優れたマシンがあれば、さらにプレッシャーは軽くなる。良い結果を出せると知りながら週末に臨むことができるんだ。そのおかげで僕は落ち着いていられる」

2021年F1第17戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝

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