新酒で季節感を まろやかな口当たり 神奈川・厚木の酒蔵で販売開始

機械で瓶に充填され、ふたをされる新酒=厚木市七沢の黄金井酒造

 厚木市七沢の黄金井酒造で4日、今年の新米を使った新酒の瓶詰めと販売が始まった。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着く中、同社は「飲食店で酒の提供ができるようになったが、まだ夜間のお客さまは少ないようだ。自宅で新酒を味わってほしい」としている。

 瓶詰めと販売を始めたのは「本醸造しぼりたて盛升」(1.8リットル瓶2828円、900ミリリットル瓶1572円)。

 10月1日から仕込みを始め、1カ月余りで完成した。社屋の軒先に、青々とした新しい杉玉を飾って新酒の完成を告げた。今月6日には「純米酒しぼりたて盛升」(1.8リットル瓶3056円、720ミリリットル瓶1528円)の販売も始まる。

 黄金井陽介専務は「しぼりたての酒は荒々しい感じになることが多いが、今年の酒はまろやかな口当たりで、飲みやすい仕上がり。新酒で季節感を感じてほしい」と話した。

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