東京都が分析結果を公表 「会食」による感染の割合増える

東京都は新型コロナウイルスの感染状況についての分析結果を公表し、感染が確認された濃厚接触者のうち「会食」による感染の割合が増えていると明らかにしました。

東京都が11月4日に発表した資料によりますと、感染状況と医療提供体制の警戒レベルはどちらも前週から変わらず、感染状況は「最も低い段階」、医療提供体制は「4段階のうち、上から3番目の段階」としました。東京都は医療提供体制について「通常の医療との両立が可能な状況」であるとしていて、入院患者の数と重症患者の数は減少が続いているものの、感染拡大に備えた人員や病床の確保によって、救急患者の受け入れ態勢はいまだ影響を受けているとしています。また、感染が確認された濃厚接触者のうち、会食による感染の割合が前週の1.4%から11.3%に増えたことが分かりました。

こうした中、東京都は大島町や神津島村など島しょ部の町長や村長とコロナ後を見据えた地域の活性化や経済面の課題などについて話し合いました。神津島村の前田村長は、新型コロナの影響で観光客の減少や農産物の価格低迷、そして消費の低迷などによる経済的な影響が大きいと訴えました。これに対し都は「島しょ地域の産業振興にかかる取り組みを支援して、地域経済につなげていきたい」としました。

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