サッカー中国2部・貴州恒豊イレブンが14か月以上も給与未払いのクラブを非難

本拠地スタジアムを建設中の広州FCだがクラブは倒産の危機に…(ロイター)

中国2部の貴州恒豊足球倶楽部のイレブンが約14か月もの間、給与などの未払いを非難し「延滞調整請求書」に署名した書類をインターネット上に公開したと、同国メディア「新浪体育」が伝えている。

同メディアによると、すでに貴州恒豊のイレブンは、合計14か月半も給与を得ていない上、2019年から3シーズンもの間、ボーナスや成果給なども支払われていないという。クラブに対して給与支払いの調整を求める文書を作成し、選手27人が署名、捺印したものを中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に投稿した。

また「クラブは信頼を壊したが、選手とチームの名誉を守るためプレーすることを選んだ」とした上で「現在、選手はジムかコンクリートの床でしか走れていない。今では完全に不利な立場にあり、誰も私たちを気にしないし、どこにもアピールできない。関係部門が私たちの要求に注意を払ってくれることを願っている」と書き込んだ。

すでに中国サッカー界は崩壊寸前で、江蘇足球倶楽部は親会社の経営難などから活動停止で事実上の開催となり、広州FCや河北FCが倒産の危機に直面しているなど、深刻な経営難が報じられている。各クラブもリストラを開始し、かつて所属した海外のスター選手たちも退団するなど、混乱が続いている。

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