【ソフトボール】「最後の締め」 金メダルの次は3連覇 鉄腕・上野由岐子は出し尽くす覚悟

上野は東京五輪での快投を再現できるか(東スポWeb)

ソフトボール・日本リーグ決勝トーナメント(6、7日・福島県営あづま球場)を前に、公式練習が5日に会場で行われ、3年連続の日本一を目指すビックカメラ高崎の上野由岐子投手(39)がすべてを出し尽くす覚悟を示した。

決勝トーナメントの会場は、東京五輪の初戦、2戦目が開催された福島県営あづま球場。上野は「やっぱり思い出深い球場なので、あの時の試合を思い出します」と感慨に浸った一方で「しっかり切り替えて明日の一戦に臨まないといけない。気を引き締めていきたいというような思い」とすぐさま気持ちを切り替えた。

東京五輪は無観客の中での試合だったものの、決勝トーナメントは有観客で実施。「(試合を)見てもらって、見に来てよかったなと思ってもらえるような試合をしていきたい。もちろん勝った負けたの一喜一憂があるとは思うが、ソフトボールの楽しさを感じられるような表情やプレーを出せたら」と意気込みを口にした。

今季は前半戦と後半戦の間に東京五輪を挟んだ上での決勝トーナメント。「疲労感や体のしんどさは正直ある」としながらも「本当に最後って思いもあるし、特に五輪イヤーでいろんな意味でたくさんの方に注目してもらっている最後の締めのトーナメントだと思う。疲労感もあるけど、その分気合が入っている」と力強く語った上野。日本を金メダルに導いた右腕が福島の地で再び躍動する。

© 株式会社東京スポーツ新聞社