北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)が2022年3月期第2四半期決算(連結)、ガス料金単価引き下げや春先の温暖な気温などから減収減益に

北陸ガス本社(新潟市中央区東大通)

北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は5日、2022年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。売上高は199億6,900万円(対前期同期比6.1%減)で、営業利益は△3億8,800万円(前年同期は5億1,400万円)、経常利益△2億5,300万円(同6億3,400万円)、親会社株主に帰属する純利益は△7,800万円(同3億8,300)と減収減益になった。

売上高については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による前年の業務用を中心としたガス販売量の減少からは一部回復が見られたものの感染症禍前の2019年の水準には至っておらず、また原料費調整に伴うガス料金単価の引き下げや、春先の気温が前年に比べ高く推移したことによる給湯・空調用需要の減少、また連結子会社における土木、管工事の減少などが減収へ繋がった。

営業費用は、直近のLNG価格は上昇傾向にあるものの、当第2四半期連結累計期間では原料費は前年並みとなった一方で、連結子会社における売上原価の減少や、前年の見附市ガス事業譲受け当初に発生した費用の減少などもあり、前年同期に比べ3億9,500万円減少の203億5,800万円となった。

なお、同社グループの連結業績は、季節的変動の著しいガス事業の占めるウェイトが高いため、ガスの需要期である冬期を中心に春先にかけて、売上および利益が多く計上される。

また北陸ガスは、2021年8月10日に公表した2022年3月期の連結業績予想を修正。売上高は、497億円(修正前は484億円)で上方修正。営業利益は4億7,000万円(同5億9,000万円)、経常利益は7億円(同8億1,000万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億1,000万円(同5億7,000万円)で下方修正した。

第2四半期連結累計期間までの業績や、今後のガス原料価格の動向、古くなったガス管の工事の工期を見直したことなどによる営業費用の見直しを踏まえたものとなる。

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