サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨む日本代表に初招集されたJ1川崎のFW旗手怜央(23)が5日の練習後にオンライン取材に応じ、「素直にうれしいし、ちゃんと自分のプレーをやってきて良かった」と喜びを語った。
順大から加入して2年目の今季は左サイドバックや攻撃的MFなど複数のポジションをこなして26試合出場4得点。攻守のハードワークが光り、J1連覇したチームに欠かせない存在になった。
川崎でチームメートだった守田英正(サンタクララ)、田中碧(デュッセルドルフ)に加えて三笘薫(サンジロワーズ)も初招集。「海外に行った選手の成長も楽しみだし、僕自身もこの一年でたくさん成長できた部分がある」と再会を心待ちにする。
今夏の東京五輪でも活躍して待望のA代表入りとなり、「自分の想像した以上のことが起きている」と充実したシーズンを送っている。日本代表では「DF」登録だが、森保監督は「ポジションは固定せずに考えている」と説明。旗手は「どこで出ようが自分らしいプレーをしたい」と持ち味を存分に発揮するつもりだ。
7大会連続のW杯出場を目指す日本は現在B組4位と苦境に立たされている。旗手は「相当難しい戦いになると思うけれど、日本が勝つために少しでも貢献できれば」と表情を引き締めた。