光で「JIKU」表現 来年の大地の芸術祭へ、新作をプレ公開 ほくほく線

 北越急行が運行しているほくほく線(南魚沼市六日町―上越市犀潟駅間)の美佐島駅で6、7、13、14の計4日にわたり、来年実施予定の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に向けた新作品のプレ公開が行われる。

 作品は、トンネル内にホームがある美佐島駅を舞台にした「JIKU ♯013 HOKUHOKU―LINE」。パノラマティクス主宰の齋藤精一さんが、都市開発や地形の変化などで見えなくなった地域や視点、歴史の軸を光で表現するプロジェクトシリーズの一つとして手掛けた。

 特別列車に設けた照明装置により、真っすぐ伸びるトンネルが音と同期して照らされる体験型の展示。平成9年の開通以来、地域とのつながりを生み出してきたほくほく線の軌道を使い、地点と地点を結ぶことの尊さやエネルギーを表現したという。

地域とのつながりを生み出してきたほくほく線の軌道を使った作品。地点と地点を結ぶことの尊さやエネルギーを表現したという(5日、美佐島駅)

 5日に報道関係者向けの内覧会が行われ、鑑賞後に齋藤さん、大地の芸術祭実行委員長を務める関口芳史十日町市長、北越急行の小池裕明社長が記者会見に臨んだ。

 小池社長は「南魚沼と上越をつなぐ鉄道会社として、これからの『JIKU』になっていかなければならないとあらためて思った」とした上で、「多くのお客さまに(同作品を)体感いただきたい」と呼び掛けた。

 プレ公開では、作品鑑賞用の特別列車を各日とも3便運行する。料金は運賃に加え鑑賞料として一般600円、小中学生400円。ほくほく線ホームページ内の予約サイトから予約する。詳細はほくほく線ホームページに掲載している。

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