株式会社太陽工機(新潟県長岡市)が2021年12月期第3四半期決算を発表、同時に通期の業績予想を上方修正

太陽工機本社

株式会社太陽工機(新潟県長岡市)は5日、2021年12月期第3四半期決算(期間1月1日から9月30日、非連結)を発表した。売上高は44億4,900万円(前年同期比△20.0%)、営業利益2億4,600万円(同△44.7%)、経常利益3億円(△32.4%)、純利益2億200万円(同△32.1%)だった。

第3四半期累計期間の工作機械業界は、日本工作機械工業会が発表した工作機械受注実績(2021年1月1日から9月30日まで)が前年同期比75.3%増加し国内・海外とも設備投資需要の増加が見られた。

同社の受注状況も第2四半期に続き第3四半期も回復基調にあり、受注高は前年同期に対し倍増に迫る増加となり、第3四半期累計期間の受注高は59億9,347万1,000円(同99.9%増)となった。このうち同社主力機種である立形研削盤は45億5,235万3,000円(同102.9%増)、横形研削盤は14億733万4,000円(同113.4%増)、その他専用研削盤は3,378万3,000円(同64.2%減)となった。

地域別では、前年同期比で中国が129.2%増、日本が108.8%増と大きく伸長したほか、その他の地域においても総じて増加で推移した。

生産高は38億9,755万9,000円(同23.6%減)。このうち立形研削盤は30億4,041万4,000円(同19.6%減)、横形研削盤は8億5,714万5,000円(同24.6%減)となった。

さらに今後は、国内最大規模の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2021」がリアル開催されるなど、営業活動をより活発化していけるものと予想している。また、顧客の設備投資需要をタイムリーに取り込みつつ生産リードタイムの短縮にも努めていくという。

一方、品目別の売上高については、立形研削盤は34億6,853万3,000円(同17.9%減)、横形研削盤は9億4,726万1,000円(同21.8%減)、その他専用研削盤は3,378万3,000円(同72.8%減)となった。

また同日、最近の業績動向を踏まえ、今年8月5日に公表した通期の業績予想を修正。売上高を64億円から67億円、営業利益を3億6,000万円から5億4,000万円、経常利益を4億1,000万円から5億9,000万円、純利益を2億8,000万円から4億円にそれぞれ修正した。

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