山中琉聖、2022年は新規参戦チーム『MT HELMETS – MSI RACE TECH』に加入/Moto3

 11月5日、2022年からロードレース世界選手権のMoto3クラスに参戦する新チーム『MT HELMETS – MSI RACE TECH(MTヘルメット-MSIレース・テック)』は、山中琉聖を起用すると発表した。

 スペインのヘルメットメーカー『MTヘルメット』は2019年から『Team Fundacion Andreas Perez 77』への支援を開始。2020年には『TEAM MT- FOUNDATION77』としてMoto3ジュニア世界選手権に参戦し、1年目にペドロ・アコスタ、フリアン・ヒラル、西村翔を起用。今季は西村とジェラルド・リウを擁し、来季も同選手権への参戦を継続する予定だ。

 また、スペインの『Motor & Sport Institute(モーター&スポーツ研究所)』は、アカデミーとしてエンジニアやメカニックを育成する専門学校だ。GTやフォーミュラ3など国内外の四輪レースに参戦しており、今回の提携により教育のプログラムとして学生にトレーニングの機会を提供するという。

 そのヘルメットメーカーとメカニック育成のアカデミーがコラボレーションして、来季からMoto3クラスにMT HELMETS – MSI RACE TECHとして新規参戦する。また、マシンはKTMを使用する。

 そして今回、日本人ライダーの山中琉聖が起用されることが発表された。チームメイトは未発表だ。

Moto3:2022年はMT HELMETS – MSI RACE TECHに加入する山中琉聖

 山中は2015~2016年にアジア・タレント・カップ、2017~2018年はレッドブルMotoGPルーキーズカップに参戦。2019年はEstrella Galicia 0,0のジュニアチームからCEVレプソルインターナショナル選手権のMoto3クラスに参戦し、ロードレース世界選手権のMoto3クラスに4度出場した。

 そして2020年はEstrella Galicia 0,0からMoto3クラスにフル参戦。2021年はCarXpert PruestelGPに移籍してホンダからKTMに乗り換えた。

「2022年にMT HELMETS – MSI RACE TECHからMoto3に参戦することを発表でき、とても嬉しく思っています。FIM CEV Repsolで素晴らしい経験を積んだ組織の一員になるということは、僕にとって大きなチャンスです」と山中。

「今シーズンのMoto3で学んだことを生かして、自分の力を最大限に発揮したいと思います。来年の世界選手権初年度は、チームが良い結果を残せるように頑張ります」

2021Moto3:山中琉聖(CarXpert PruestelGP)

 チームマネージャーのジョルディ・ガテルは「琉聖がチームに加入することを発表でき大変うれしく思う。彼は世界選手権での経験を持つライダーであり、来シーズンは大きく成長すると確信している。彼が我々を信頼してくれたことに感謝しており、一緒に目標を達成していこうと思う」と語った。

 現在、日本人ライダーの2022年Moto3ラインアップは、他にCIP Green Power(CIPグリーンパワー)の鳥羽海渡、Leopard Racing(レオパード・レーシング)の鈴木竜生、Sterilgarda Max Racing Team(ステリルガルダ・マックス・レーシング・チーム)の佐々木歩夢が決定している。

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