ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(25=クラレ)が、〝新境地〟で北京五輪シーズンに臨む覚悟だ。
銅メダルを獲得した2018年平昌五輪後から自身のジャンプを見つめ直し、昨季はW杯でいずれも最多となる通算60勝、109度目の表彰台に立つなど勝負強さを発揮。「自分の思った以上に結果が出たので今の自信につながっている」と確かな手応えをつかんだ。
26日にはW杯開幕戦(ロシア)を迎えるが、大会前の心境はこれまでと異なるという。「昨季は多少の緊張感や不安もあったんですけど、今は楽しみのほうが大きい」。好調だった過去のシーズンとも違うようで「今は逆に挑戦していくことが楽しみというか、自分がこの期間でためたアイデアを試していくのが楽しみ」と話す。
本紙にも、心が折れそうになった時期について「もちろんあります」と明かしたこともある。だが、納得がいくまでジャンプ台に立ち「あきらめずに自分の可能性を信じてきた」ことが一時の不調から復調につながったという。
自身3度目の大舞台へ「五輪に立つすべての人が金メダルを目指してやっていると思うので、私も負けずに金メダルを目指していきたい」。3か月後に笑顔の花を咲かせるつもりだ。