日本ハム・新庄監督「不眠」でチーム改造中 破天荒男を “本気” にさせる原動力とは

やる気たっぷりの日本ハム・新庄監督(東スポWeb)

日本ハムの「ビッグボス」こと新庄剛志監督(49)が球団への恩返しを強く胸に誓っている。

4日の就任会見では、見る者をクギ付けにするエンタメ性と圧倒的な熱量で、監督就任会見という形態を軽く飛び越えてみせた。

しかし、その裏では請け負った3年連続5位からのチーム改革案を夜通し考え「毎日気がついたら、もう朝8時とかになってるからね」(新庄監督)との日々を送っているという。

指揮官という仕事に真正面から取り組んでいることに、当の本人は「意外と考えてる。考えてなさそうなのは、そういう作戦なんだよ」と照れ隠しをしながら、戦略家としての一面を認めてもいる。

そんな新庄監督を突き動かしている原動力は、自らをファイターズ第22代監督として上層部に推薦、実際に指名してくれた吉村浩チーム統括本部長をはじめとした球団フロント、そして球団に対する恩義なのだという。

ビッグボスは「解説もしたことがない、コーチの経験もないオレを監督にするこのブッ飛んだ球団ってすごくないですか? いや、もう感謝しかない。そういうふうなボクを選んでもらった。ボクってそういう恩はすごく返したくなるタイプなので、何とかその期待に応えたい」と語気を強める。

人との出会いや関係を大切にし、受けた恩義は必ず返す。破天荒な言動の裏にある律義で昔かたぎな野球人・新庄剛志の魅力。それが関わった人間たちをとらえて離さないボスの引力でもあるようだ。

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