セCSの命運を握る“キラー”の存在 対戦成績で予想、キーマンは誰になる?

巨人・坂本勇人(左)と阪神・高橋遥人【写真:荒川祐史】

阪神・高橋は初戦に先発予定、40歳ベテラン糸井の勝負強さ健在

「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」(CS)のファーストステージが6日、阪神甲子園球場で開幕する。2位・阪神と3位・巨人が、リーグ王者のヤクルトが待つファイナルステージをかけて激突。短期決戦では“キラー”の存在も不可欠に。キーマンたちの今季の対戦成績をおさらいする。

まず阪神で注目されるのが、第1戦に先発する高橋遥人投手。故障で出遅れた今季は7試合の登板にとどまったが、4勝2敗、防御率1.65をマーク。特に対巨人では2試合で防御率0.00。9月25日の対戦では初完封も記録した。

打者では、不動のリードオフマンが頼もしい。近本光司外野手は今季、巨人戦で打率.301を記録。球団別では最多の10打点を挙げている。さらに脅威となるのが、糸井嘉男外野手の存在。40歳になった今季は代打が中心で打率.208、3本塁打にとどまったが、巨人戦となると13打数5安打で打率.385、OPS1.044と頼もしかった。

阪神・糸井嘉男(左)と巨人・高橋優貴【写真:荒川祐史】

巨人も“高橋”が対阪神に好相性、キャプテン坂本は打率3割&5HR

対する巨人は、高橋優貴投手に期待がかかる。今季チーム最多の11勝を挙げた左腕は、阪神戦は5試合で負けなしの4勝。わずか5失点で、防御率1.45を誇る。2019年の阪神とのCSファイナルステージ第4戦では、6回途中1失点で日本シリーズ進出に貢献した。

打線は、キャプテンの坂本勇人内野手が鍵になりそうだ。今季の阪神戦では打率.308、5本塁打をマーク。9月25日には、高橋遥人からマルチ安打も放っている。二塁に定着した吉川尚輝内野手も今季は対阪神で打率.298、7打点とまずますの成績を残している。

2019年のファイナルステージでは、巨人が優勝のアドバンテージを含む4勝1敗で阪神を下している。“キーマン”が本来の力を発揮し、ヤクルトへの挑戦権を得るのはどちらのチームだろうか。(Full-Count編集部)

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