BMWのEV戦略モデル「iX」「iX3」がいよいよ上陸! 価格は862万円〜

ビー・エム・ダブリューは2021年11月4日(木)、BMWの未来を凝縮した新型電気自動車「iX」と「iX3」を発売した。2014年に電気自動車「i3」を発表し、国内外で電気自動車市場を牽引してきたBMWだが、長距離走行も可能な「iX」シリーズで市場のさらなる拡大を狙う戦略モデルとなるだろう。価格(税込)はiX XDrive40は981万円、iX XDrive50は1116万円。iX3は862万円。

BMW iX IX3 発表会

iXは未来のクルマらしい内外装! 日常使いから遠出までオールマイティに使える安心感

iXは電動車として専用開発されたモデルで、ボディサイズは全長4953mm×全幅1967mm×全高1695mm。次世代自動車に相応しい内外装デザインや最新の運転支援システム、最新の通信システムを備える。

iXは次世代自動車にふさわしい内外装を設定

インテリアは専門開発したもので、BMWモデルとして初となるメーターパネルとコントロールパネルを一体化させたカーブド・ディスプレイを採用。運転席まわりはスッキリとして操作性、視認性を高めた。

BMW初となるカーブド・ディスプレイ

一充電あたりの航続距離はiXDrive50で650km! 最高出力は523馬力とパワフルな走りが魅力

パワートレインは前後1基ずつ電気モーターを搭載した四輪駆動モデルだ。2グレードを用意し、「iX XDrive40」は最高出力326馬力、最大トルク630Nm。上級グレード「iX XDrive50」は最高出力523馬力、最大トルク765Nmだ。一充電あたりの航続距離もiX XDrive40は450km、iX XDrive50は650kmと十分すぎる値になっている。

充電は最大150kWの急速充電と普通充電では11kWに対応する。急速充電器では40分以内に約80%まで充電でき約500kmもの長距離走行が可能だ。10分の急速充電では約100km走行、普通充電では7時間で100%充電できる。

コンパクトSUVのiX3は1グレードのみ! 内外装に電気自動車らしい加飾を追加している

iX3は2017年に発売を開始したSUVモデル、3代目「BMW X3」をベースにした電気自動車で、見た目こそ大きな違いはないものの、内外装にBMWの電気自動車の象徴でもある青いラインを随所に用いてX3と差別化している。搭載されるモーターは1基は後輪駆動で、最高出力286馬力、最大トルク400Nmを発揮。一充電あたりの航続距離は450kmだ。

iX3は電気自動車らしい青いラインを随所に配している

ボディサイズは全長4740mm×全幅1890mm×全高1670mm。

急速充電は最大80kW、普通充電では9.6kWに対応。急速充電では70分以内で約80%まで充電でき、10分の急速充電で約80km走行、普通充電では約8時間で100%充電できる。追加したのはiX3 M Sportの1グレードのみだ。

iX3のインパネもスタイリッシュにまとめられている

BMWが渋谷の街をジャックする! 街の至るところでiXを感じられるイベントを開催

東京・渋谷で行われた発表会では、渋谷区長の長谷部健さんや、一般社団法人渋谷未来デザイン理事などを務める長田新子さんが登壇。iXを一年間活用してもらいたいと、ビー・エム・ダブリューのクリスチャン・ヴィードマン代表取締役社長から長谷部区長に鍵が贈呈された。

クリスチャン・ヴィードマン代表取締役社長から長谷部健区長に鍵が贈呈された

また、渋谷では期間限定でiXの展示や渋谷スクランブル交差点の5面ビジョンによるCM放映など、BMWが渋谷をジャックするイベントについても発表された。アーティストの安藤政信さん、レスリー・キーさん、佐々木香菜子さんの3人によるアート作品を渋谷駅周辺で展開されることについても紹介され、作品にこめた思いをそれぞれ語った。iXとiX3の価値を多様性とイノベーションを象徴する街、渋谷とコラボレーションすることで発信していく。

BMWが渋谷をジャックするイベントはアーティストたちとのコラボレーション企画も用意される

【筆者:MOTA編集部】

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