重文指定「西海橋」の価値 保存・継承を考えるウェブ講演会 あすまで

戦後に架けられた橋で、初めて国重文に指定された西海橋(手前)=西海市西彼町

 戦後に架けられた橋として、初めて国の重要文化財に指定された西海橋。その歴史的価値や、保存・継承のあり方を考えるウェブ講演会が、動画投稿サイト「ユーチューブ」の西海市公式チャンネルで配信されている。7日午後5時まで視聴できる。
 同市と佐世保市を結ぶ西海橋は1955年10月、日本初の海峡を渡る長大橋として完成、長崎県本土の大動脈となった。同年3月の西海国立公園の誕生も相まり、県北地区の「戦後復興」を印象づけた。
 講演会は昨年12月の重文指定を受け、県と両市が開催。新型コロナウイルス感染拡大防止のためウェブ配信とした。
 文化庁文化資源活用課の北河大次郎文化財調査官が重文指定の意義として、建設に携わった技術者や工法などを紹介。長崎大環境科学部の深見聡准教授(観光学)は観光活用策を提言し、県担当者が橋の維持、管理などについて報告している。

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