韓国発電社「ガスタービン用ブレードを国産化」「実証運転後に実用化へ...年約100億円の効果」

韓国企業が20年という長い期間をかけ発電用ガスタービンの核心部品であるブレードを国産化したと発表した。これから実証運転に乗り出す。

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韓国南東発電は5日、国産ブレードを適用したガスタービンを実証運転する計画であると明らかにした。

先月には、発電用ガスタービンの核心高温部品であるブレード及び再生整備技術の国産化実証イベントも行うなど、実用化への準備を着々と進めている。

発電用ガスタービンブレードはこれまで海外企業が技術を先取りしており、技術障壁が高い分野とされている。1000℃以上の高温燃焼ガスにさらされ、定期的な交換も必要であり、タービン運営で多くの費用がかかる部品でもある。

先月13日に開催された韓国南東発電のガスタービン部品実証イベント

韓国南東発電は1998年から国内タービン企業と協力し韓国初となるガスタービン核心部品の国産化開発・商用化を開始している。20余年にわたる粘り強い技術開発の努力によって、高い技術水準が必要なブレード開発と再生整備技術を確保することになったと説明している。

同社は、今回の実証運転が成功すれば、年間約1000億ウォン(約96億円)相当の外貨流出を防ぎ、海外企業に対する技術的従属関係から抜け出せると期待している。

また、韓国の発電所が、整備費用の削減と安定した運営ができるようになり、売上増や雇用創出という相生効果をもたらすと期待されている。同社は開発及び実証が完了すれば、米国及び東南アジアなど海外市場にも進出する予定だ。

韓国南東発電の関係者は「発電設備の核心技術国産化など技術自立のために中小企業の進入障壁を緩和し、信頼性の高い国産部品調達環境を造成するために継続的に努力する」とし「これまでのように追撃型R&Dと先導型研究開発によって技術開発生態系の体質改善を行い、持続的な高付加価値技術開発を行っていく」と述べている。

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