エンゼルスは守護神イグレシアスを引き留めることはできるか 大谷の9勝中に6セーブ

エンゼルスの守護神・イグレシアス(ロイター=USA TODAY Sports)

大谷翔平投手(27)が所属するエンゼルスは5日(日本時間6日)にヤンキースからウェーバー公示されていたアンドルー・ベラスケス内野手(27)を獲得したと発表した。遊撃手の補強は課題の一つだが、今季は28試合で67打数15安打、打率2割2分4厘 1本塁打、6打点。レギュラーは期待していないだろう。

そんななか、エンゼルスが守護神を務めたライセル・イグレシアス投手(31)を残留させられるか注目されている。今オフFAとなる選手に、旧所属球団が優先的に1年契約を提示できるクオリファイングオファー(QO)の期限は7日(同8日)。今季のQO規定額は1840万ドル(約20億9000万円)だ。

イグレシアスは今季、65試合に登板して7勝5敗、34セーブ、防御率2・57。K/9(9イニング当たりの奪三振数)13・2はキャリアハイだ。大谷がマークした9勝中、8試合に登板して6セーブと援護している。

CBSスポーツは「エンゼルスは恐らくイグレシアスにQOのオファーを出すだろうが、長期契約を提示しても驚かない」との見解を示した。エンゼルス専門サイト「へイロー・ハングアウト」も、「イグレシアスは、疑う余地もなく、QOを受けるべき投手。QOを提示してエンゼルスが失うものはほとんどない」と断言。その上で「イグレシアスの査定年俸は1840万ドル前後であることから、長期契約を希望してQOを拒否しても、長期契約を提示する余裕がエンゼルスにはある」と伝えた。

守護神の残留はチームにとっても大谷にとっても大歓迎だ。しかし、イグレシアスが優勝を狙えるチーム、ポストシーズンに進めるチームを条件にした場合、現状のエンゼルスでは厳しい…。ミナシアンGMの手腕が試される。

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