【セCS】無双左腕が陥落――阪神が大事な初戦を落とし崖っぷち

試合に敗れ阪神・矢野監督(右から2人目)は頭を下げる(東スポWeb)

クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦(6日、甲子園)で、阪神先発の高橋遥人投手(25)が、6回3失点で降板。レギュラーシーズンでG打線を16回無失点と抑え込んでいた〝無双左腕〟が打ち込まれた阪神が初戦を落とした。

4回までは巨人のエース・菅野とがっぷり四つの投げ合いを演じたが、5回一死一、三塁から吉川尚に中前打を浴び先制点を許すと、6回は二死から崩れた。

3番・坂本に左前に運ばれると、この日4番に座った丸を歩かせ一、二塁とすると、続くウィーラーに初球のツーシームを捉えられ中堅フェンス直撃の適時二塁打。さらに2点を失った。

結局、高橋は6回を投げ6安打87球、3失点でKO。試合後は「大事な1戦目を任せていただきましたが、早い段階でマウンドを降りる形になり申し訳ないです」と肩を落とした。

虎投で最も頼れる存在でもあった左腕が、踏ん張り切れず先制を許し、まさかの黒星発進。最大3試合の短期決戦の行方は、残り2試合で「敗戦」は許されず、猛虎にとっては厳しい展開となった。

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