カナダ艦船が佐世保に寄港 9日に海自と共同訓練

佐世保へ寄港したカナダ海軍フリゲート艦「ウィニペグ」

 東シナ海で北朝鮮に対する国連の制裁措置支援に当たっていたカナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」(全長約134メートル、乗組員262人)が6日、佐世保に寄港した。物資の補給や乗組員の休養などが目的で寄港は9日まで。
 ウィニペグはことし8月にカナダの母港を出港。9月、海上自衛隊や英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」などによる多国間の共同訓練に参加した。その後、北朝鮮船舶の海上活動に対しヘリコプターを使用した情報収集を実施。同国船舶が洋上で別の船に横付けして物資を積み替える「瀬取り」を含む違法活動の監視任務を展開した。
 ウィニペグのレイトン艦長は他国との共同訓練に参加することについて「カナダの海軍は比較的小さいため(参加することで)自国のプレゼンスを示す意味もある」とコメント。9日には佐世保近海で海上自衛隊の護衛艦との共同訓練に参加することを明らかにした。12月にカナダへ戻る予定だという。


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