巡視艇「あきぐも」と自衛艦「あまくさ」が接舷訓練 対馬・比田勝港

接舷訓練で「あまくさ」(右)の隣につけた「あきぐも」=対馬市、比田勝港国際ターミナル(比田勝海上保安署提供)

 豪雨や台風などの災害時の物資輸送や人員搬送に備えようと、対馬市の比田勝海上保安署はこのほど、同署の巡視艇「あきぐも」と海上自衛隊佐世保地方隊の多用途支援艦「あまくさ」を隣り合わせて停泊する接舷(せつげん)訓練を同市上対馬町の比田勝港で実施した。
 災害時に沖合で接舷して人や燃料や水などを搬送するための訓練。対馬では初めて実施した。計約30人が参加。比田勝港国際ターミナル岸壁に着岸した「あまくさ」の側面に「あきぐも」を係留。接舷した両船間で人の移動が可能で、燃料や水を移送できることなどを確認した。
 同保安署の鈴木直之署長は「いざ有事になった時でもスムーズに事が運べると思う。今後もこうした訓練は続けていきたい」と話した。

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