アストロズがコレアに5年1億6000万ドルをオファーとの報道

「FOX 26 ヒューストン」のマーク・バーマンによると、アストロズは自軍からFAとなったカルロス・コレアに対し、5年1億6000万ドルの大型契約をオファーしたようだ。ジム・クレイン・オーナーは生え抜きのスター遊撃手の引き留めを試みる意向を示しており、今回のオファーは今季開幕前の5年1億2500万ドルから条件がアップしている。しかし、コレアの希望条件を満たすものではないとみられており、コレアはFA市場で自身の希望を満たすオファーを提示してくれるチームを探すことになりそうだ。

現在27歳のコレアは今季、キャリアで2番目に多い148試合に出場して打率.279、26本塁打、92打点、OPS.850を記録。守備力が大幅に向上し、キャリアハイを大きく更新する守備防御点+21をマークしたため、「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARではマーカス・セミエンやブラディミール・ゲレーロJr.(ともにブルージェイズ)、フアン・ソト(ナショナルズ)らを上回り、野手メジャートップとなる7.3を記録した。投手を含めても、コレアを上回るのは投打合計で9.0(野手4.9+投手4.1)をマークした大谷翔平(エンゼルス)と7.7を記録したザック・ウィーラー(フィリーズ)の2人だけである。

今季の活躍もあり、コレアは「俺の価値は開幕前よりも上がっている」と強気の姿勢を示している。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフランシスコ・リンドーア(メッツ)のような10年3億ドル超の大型契約を希望していると予想する声もあり、アストロズからの5年1億6000万ドルのオファーを拒否することが確実視されている。

アストロズは今のところ、自軍の選手評価方式に従ってコレアにオファーを提示する方針を変えるつもりはないという。よって、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは「何かが劇的に変化しない限り、コレアは来季、別のチームでプレーすることになるだろう」と伝えている。このままいけば、コレアはアストロズからの5年1億6000万ドルのオファーとクオリファイング・オファーを拒否し、FA市場に出ていくことになる。

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