ヤンキースのベテラン・ガードナーがFAに 現役引退の可能性も

日本時間11月5日、球団と選手の双方がオプション行使を拒否し、ブレット・ガードナー(ヤンキース)がFAになったことが明らかになった。ガードナーは今年2月にヤンキースと再契約。2022年の契約は年俸715万ドルの球団オプション(バイアウト115万ドル)もしくは年俸230万ドルの選手オプションとなっており、ガードナーは自らの意思で選手オプションを行使して残留することもできたが、FAになることを選択した。現役引退の可能性もあるとみられている。

現在38歳のガードナーは、2005年ドラフト3巡目(全体109位)指名でヤンキースに入団し、2008年6月にメジャーデビュー。ヤンキースにとって現時点で最後のワールドシリーズ制覇(2009年)を経験するなど、14年間のメジャー生活をヤンキース一筋で過ごしてきた。2019年は自己最多の28本塁打を放つ意外な活躍を見せたが、2020年は49試合で打率.223、OPS.747、今季は140試合で打率.222、OPS.688と衰えが顕著。選球眼は健在だが、2011年盗塁王のスピードや2016年ゴールドグラブ賞の守備も衰えが目立っている。

ガードナーはレッドソックスとのワイルドカード・ゲームに敗れたあと、「このゲームは私にとっても家族にとっても素晴らしいものだ。でも、長くプレーすればするほど、子供が大きくなればなるほど、現役生活を続けるのは難しくなるし、家にいられないことで多くのことを逃してしまう」とコメント。将来について家族と話し合うつもりであることを明らかにしていた。

「真剣に家族と話し合うつもりだ。幸運なことに、私には素晴らしい家族がおり、いつも彼らのサポートを受けている。身体的には健康だし、高いレベルでプレーし続けることができると思っている。まだ私にできることはたくさんあると思う」と語っていたガードナー。愛着のあるヤンキースで現役続行する機会を自ら手放したということは、気持ちは現役引退へと傾きつつあるのかもしれない。

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