ボクシングのWBAスーパー&WBC&WBO世界スーパーミドル級統一王者「カネロ」ことサウル・アルバレス(31=メキシコ)が、4団体統一の快挙を成し遂げた。
6日(日本時間7日)に米ネバダ州ラスベガスで、IBF世界同級王者カレブ・プラント(29=米国)と4団体統一戦で対戦。序盤はプラントにペースを握られたものの、徐々にエンジンがかかり試合を優勢に進めた。
11ラウンド(R)に入ると左フックからの右アッパーで最初のダウンを奪う。ここからパンチの連打でたたみかけ、2度のダウンでTKO勝利を収めた。
「道のりは簡単ではなかったが、本当にうれしい。プラン通りの結果が出た。メキシコの歴史をつくることができた」。史上7人目となる4団体統一を果たしたアルバレスは胸を張った。
アルバレスは権威ある米リング誌のパウンド・フォー・パウンド(体重差がないと仮定した場合のランキング)1位に君臨する。この快挙には、ボクシング界のレジェンドも賛辞を送った。
先日引退を表明した元6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)は自身のツイッターを更新し「おめでとう。誰もが認める史上初のスーパーミドル級チャンピオンとして、ボクシング界の歴史をつくってくれた。プラントも素晴らしいファイトを展開したが、カネロは非常に素晴らしかった。ボクシングは偉大な選手の手にある」とつづった。
今後については「今はゆっくり休みたい」と明言を避けたアルバレスだが、ますます注目を集めそうだ。