【全日本大学駅伝】8秒に泣いた青学大 原監督は「悔しい」2区間の失速は「采配ミス」と猛省

青学大の原監督(東スポWeb)

わずかな差に泣いた。全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮間、8区間106・8キロ)が7日に行われ、王者奪還を目指した青学大は、5時間13分6秒で2位。2連覇を達成した駒大にわずか8秒及ばなかった。

「そりゃ悔しいですよね。勝てるチャンスが来たが、最後の決戦で敗れた。残念でした」。レース後の会見で原晋監督(54)は言葉を振り絞った。

2区、6区で大失速はあったが、3区の岸本大紀(3年)が日本人トップの好走。7区の近藤幸太郎(3年)も駒大のエース・田沢廉(3年)に食らいついた。最終8区は8キロ過ぎに主将・飯田貴之(4年)がトップに並んだものの、ラストスパートで競り負けた。飯田は「優勝を狙える位置でつないでくれたのに、勝負に徹した中で競り負けた。主将として申し訳ない気持ちでいっぱい」と顔をしかめた。

結果的に〝デコボコ駅伝〟で頂点をつかみ損ねた青学大。原監督は「(補欠の)登録メンバーにも優秀なランナーが数多くいた。期待値で出した選手もいた。今回の負けは監督の采配ミスと認識している」と猛省した上で「2区間で2ケタ順位があったら優勝は難しい。力がありながらもパズルの組み合わせに失敗した」と振り返った。

その一方で、ミスが目立ちながらも駒大に肉薄したのは、箱根駅伝に向けて大きなプラス。「大ブレーキがあったが、巻き返す自力があった。力のあるチームだと再認識した大会だった」と手応えも口にした原監督。この借りは必ず箱根の地で返す。

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