SDGsを事業に応用 県同友会が学習会

 県中小企業家同友会(島原俊英会長)は26日夜、ひむか支部(西都市、児湯郡)の会員を対象にSDGs(持続可能な開発目標)の学習会を新富町総合交流センター「きらり」で開いた。経営者や社員ら14人が参加、カードゲーム「2030SDGs」を通してSDGsの本質、個々の事業への応用などについて考えを深めた=写真。
 ゲームの公認ファシリテーター(進行役)資格を持つ同友会の結城美佳事務局長が講師を務めた。ゲームでは「交通インフラの整備」「化石燃料の使用停止」などカードに書かれたプロジェクトを実行するたびに世界の「経済」「環境」「社会」の数値が増減。参加者はバランスの取れた世界の発展に腐心しながら「貧困撲滅」「環境保護」「大いなる富」など個人の目標達成を目指した。
 ゲーム終了後の振り返りで結城事務局長は「一人一人の選択、行動が変わることで世界に影響を与えることができる」と解説。「社会課題を企業経営にどう結び付けていくかが問われている。SDGsを意識しながら、誰一人取り残さない社会の実現に向けて一歩を踏み出してほしい」と呼び掛けた。

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