【VTJ】青木真也〝前代未聞の乱闘騒ぎ〟の真意告白 対戦組まれたら「やります。無職なんで」

乱入した青木は西川に何発もエルボーを叩き込んだ(C)SUSTAIN/SUSUMU NAGAO

〝バカサバイバー〟青木真也(38)が前代未聞の騒動を巻き起こした。

それは6日に行われた総合格闘技イベント「VTJ 2021」でのこと。第4試合に出場した18歳の修斗ライト級王者・西川大和が、激闘の末に菅原和政に1Rにリアネイキッドチョークで勝利するとマイクを持ち「解説に来ている青木さん!」と放送席の青木に呼びかけた。

青木は一気に不機嫌になり「ふざけんなよ」とのつぶやきが放送されてしまう。さらに西川から「来年、MMAを教えてくださいよ。試合で。僕がやってることMMAじゃないんだったら」と挑発されると青木はダッシュで金網に入り、迷わずエルボーを何発も叩き込んだのだ。

すぐにスタッフに引き離されたが、18歳も上のベテランが見せたまさかの所業に西川も驚きを隠せない。その西川に青木は「おい、お前! 誰の名前出してるか分かってるのか? オイ! 簡単に出していい名前じゃねえんだよ」と激怒。さらに対戦を求める西川に「分かってるよ。大丈夫だ!」と返すと関係者に「こんなインディーなところでやってやんねえよ。ちゃんと場所作っとけよ、お前ら。分かってんだろうな」と興奮気味に話したのだった。

西川は9月に川名TENCHO雄生を破り史上最年少で修斗王者になった超新星。しかもその勝ち方がガードポジションを取り下から上の川名をボコボコに殴ってTKOという常識を覆すものだったために格闘技界で注目を集めていた。しかしこの戦法に対し、青木はSNSなどで否定的な発言を繰り返していた。だから西川は「来年、MMAを教えてください」と話したのだ。理にかなっている。理にかなっていないのは青木の方だ。

騒動から一夜明け、本紙の取材に応じた青木は殴った理由を「面白かったから」「ケージの中に入ったはいいけど、手持無ち沙汰になったから」と回答。これでは反省していないこと以外なにも分からないのでさらに話を聞いてみると「正直、うれしかったんだよ。最近日本ではもう、ああやって名前を出してくれる若い選手もいなったからさ。元気にアンサーソングを歌ったって感じかな。それと生半可な気持ちで『アオキシンヤ』って名前を出すのはあぶねえぞってことだよ」。いわゆる〝ツンデレ〟的なことだったようだ。

確認だが、対戦要求に関しては「組まれれば、やります。無職なんで」と即答。その上で「今の俺はウキウキなんで、何とか奥田(啓介)さんにたどりつきたいと思ってます。問題はRIZIN TRIGGERの後、奥田さんが生きてるかだけど…」と意味不明なことを話した。日本でトップのグラウンド技術を持つ青木と、グラウンドの攻防の常識を破った西川。対戦が実現すれば注目されることは間違いなさそうだが、果たして…。

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