FC東京監督を電撃辞任 長谷川健太氏の日本代表〝緊急登板〟はあるのか?

辞任が発表された長谷川健太監督(東スポWeb)

日本代表の監督人事に与える影響は――。J1FC東京は7日に長谷川健太監督(56)の辞任を発表。6日の横浜M戦でクラブワースト記録となる0―8の歴史的惨敗を喫し、指揮官が辞任を申し出た。今季のリーグ戦を3試合を残しての電撃退任となり、後任は未定としている。

長谷川監督はクラブを通じて「FC東京にかかわる全てのみなさま、4年間ありがとうございました。本当に楽しい4年間でした。私自身悔いはないですし、やりきったと思っています」とコメントした。FC東京をタイトル争いを演じる強豪に引き上げた功績は大きく、昨年10月にはJ1監督として史上2人目の通算200勝も達成するなど日本屈指の名将の一人。日本代表の次の監督として名前が浮上してもおかしくはない。

実際、日本代表を率いる森保一監督(53)はカタールW杯アジア最終予選で2勝2敗と苦戦。W杯出場圏外のB組4位と低迷して解任論がくすぶっており、長谷川監督がフリーとなったことで〝緊急登板〟にも支障がなくなった。ただ、日本代表選手も担当するある代理人は次のように指摘する。

「実績や手腕は誰もが認めるところだが、あれだけの負け方をして辞めたばかり。先々ならともかく、すぐに日本代表監督というのはさすがに厳しいのでは。協会内でも異論が出るはずだし、世論からも支持は得られない」。状況は整っても、逆に代表監督就任の機運はしぼんだとの見方を示した。

突然クラブを去る格好となった名将は、果たしてどのような道を進むのか。今後の動向に注目が集まる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社