イケア新店予定地売却に地元“怒り” 広島

家具大手イケアがJR広島駅北口の出店予定地を売却していたことがわかりました。地元からは怒りと落胆の声があがっています。

尾長地区連合町内会 原田幹太会長「残念というか、腹立たしいというか、期待が大きかっただけにそういう気持ちもおきた」

イケア中四国初出店の計画が発表されたのは8年前の6月。

香川岳志記者「マツダスタジアムのグラウンド1.5倍の広い敷地の出店予定地ですが、現在は駐車場として利用されています」

スウェーデン発祥のイケア。大型家具店の世界的チェーンでデザイン性の高い商品が低価格で買えるとあって人気を集めています。

近隣住民「すごく残念。楽しみにしていたので、商品とか買いたかった」「近くにない店なのですごく魅力的だなと思った」

購入した土地を売却する理由についてイケア・ジャパンは「土地を購入した時から客のニーズや買い物方法がどんどん新しくなっていて、出店戦略を見直した結果」としています。

国交省によるこのエリアの公示地価は調査の始まった2017年から上昇を続け、約1.5倍になりました。

発表から8年たったこのタイミングでの売却に地元住民は…

尾長地区連合町内会 原田幹太会長「にぎわいなんか一つもないので、やっぱり早く出店してもらいたいという思いをずっと持っていただけに、非常に腹が立つというか、不動産業者まがいではないかという気持ちになる」

地元住民の期待を背負った広大な土地の再開発。イケアは守秘義務があるとして売却先などの詳細を明らかにしていません。

尾長地区連合町内会 原田幹太会長「みんながここ(二葉の里)に集まって、にぎわいができるような施設を出店してほしい」

イケアジャパンによりますと、「断念」はしておらず、広島を魅力的なマーケットと位置づけ、出店の希望は現在も変わらないということです。

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