【新日本】1・4鷹木に挑戦のオカダ 波紋呼ぶベルト姿「どうしてもやりたいことがある」と煙幕

IWGP世界ヘビー級王者・鷹木(左)とG1覇者・岡田(新日本プロレス提供)

新日本プロレスは9日、来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)がG1クライマックス覇者・オカダ・カズチカ(34)と4度目の防衛戦を行うことを正式発表した。

6日大阪大会で鷹木はザック・セイバーJr.を、オカダはタマ・トンガを退けてベルトと挑戦権利証をそれぞれ防衛。試合後のリング上で1・4での頂上決戦に合意していた。

この日の会見では両雄そろってスーツ姿で登場。オカダは「チャレンジャーですけど、G1クライマックス覇者として、その矜持を持って、しっかりとボクはメインイベントで闘って、チャンピオン対チャンピオン、どちらが強いかっていうのを決めたいと思います」と挑戦者ながらG1覇者のプライドを強調した。

一方で迎え撃つ鷹木はオカダが権利証代わりに封印された4代目IWGPヘビー級ベルトを使用していることについて「G1のチャンピオンにプライドがあるんだったら、なんで4代目のIWGPを持ってきてるのかなと。これに関してはハッキリ言って新日本も悪いよ」と問題視。「いまこうやってIWGP世界ヘビーとして動いてるんだから、4代目のベルト、またこうやって持ち出されたりしたら困るんで。『IWGPの提唱者にお返しする』っていうのがいいんじゃないの? まあ、たぶん『そんなの知らねーよ』って言われそうだけど、俺としてはそういう考えがあるから」と、1・4でオカダに勝利した際には団体創始者のアントニオ猪木にベルトを返還するプランを改めて明かした。

これに対してオカダは「紙をもらって、ブリーフケースもらったところで、じゃあ、このG1、1か月なんだったの? その紙切れを求めるためにボクたちは闘ってきたわけじゃないし。そういう意味でやっぱりチャンピオンになったわけですから、使ってないベルトですし、別にそれを持ってもね。ボクはIWGPチャンピオンとは名乗ってないですし、権利証として使ってますから腰にも巻いてないですし」と持論を展開した。

オカダ自身が1・4で勝利した場合、2本のベルトをどう扱うのかという質問には「もういきなりそんな答えを出しちゃっていいんですか? 東京ドームを前に、そんな楽しみ一個減っちゃうようなことがあっていいのかなと思うんですけども、それは聞きたいですか?」と逆質問。

「本当にいろんな思いがあります。また飯伏幸太と闘いたいっていうのもありますし、もう一個どうしてもやりたいことがあって、それはまた先に進んだら言おうかなと思ってますし。本当に自分のなかで意味があってこのベルトを渡してもらいましたので、それをしっかりといろいろとこれから見せていけたらなと思います」と煙幕を張っていた。

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